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ひとり芝居・覚え書き 中島淳一 vol.24
1992年、11月12日、西南学院大学。

 母校での『ナザレのイエス』の公演。思えば20才の時、アルマ・グレヴィス教授の演出
でHAMLETを演じたことがあった。ランキン・チャペルでの鳴りやまぬ満場の拍手が今でも
耳の奥で聞こえる。だが、あの頃のクローディアスもガートルードも、そしてオフィーリアも
ここにはいない。舞台に立つと学生時代の私は消え、次第に年老いたバラバへと変容する。
シェイクスピアに熱中し、やがては神学校に行きたいと夢見ていた頃の私はただひたすら
ピコ・デラ・ミランドラの言葉を愛したものだった。

---我々は汝を天上のものでもなく、地上のものでもなく、死すべきものでも不死のもので
もない存在として創造した。それは汝が自分の意志と名誉にしたがって、自由に汝自身の
創造者であり形成者であることができるようにである。我々は汝だけに自分の自由意志に
よる成長と発展とを与えた。汝は自らのうちに宇宙生命の胚珠を持っている。