中島淳一独り芝居 「坂本龍馬」
士魂商才のコスモポリタン

●脚本・演出・出演 中島 淳一
(photo by T.Kainuma)
「坂本龍馬」の上演によせて
中島 淳一
1989年、秋、吉祥寺の劇団櫂スタジオで『砂漠の商人』を上演した折、客席に思いかけず
俳優・南原宏治氏の姿があった。終演後、近くのレストランで知人を介して初めて直にお会
いした。子供の頃、モノクロテレビで毎週、喰い入るように観ていた『無法松の一生』の中
の野性的な無法松とは違い、静かな気品のある紳士であった。ただ、驚かされたのは年齢
不詳ともいえる艶やかな若さである。子供の頃、映画やTVの画面から受けた印象のままな
のである。その理由を尋ねると、自らが主宰する天地座という劇団で数十年に渡り龍馬を演
じてきたからだと言う。いや、正確に言えば、役を演じてきたのではなく、役を生きてきたのだ
と。だからこそ、龍馬が世を去った33才で年齢が止まっているのかもしれないとも。おそらく舞
台で龍馬を演じた年数と回数は最長にして前人未踏の領域らしかった。しかし、その頃はすで
に天地座は解散されており、南原宏治の龍馬の舞台もまた観た人々の記憶の中にしかない。
無論、当時の私はひとり芝居で『龍馬』を演じようなどとは夢想だにしなかった。ただ、主催者か
ら依頼されるままに『釈迦』『親鸞』『モーツァルト』『チンギス・ハーン』と次々に創作していくうち
に『吉田松陰』に行きあたり、遂に『龍馬』に辿り着いたのである。実はひとり芝居『龍馬』を望む
声は以前から再三に渡って私の元に届けられてはいたのだが、世の龍馬ファンをうならせる
舞台を果たしてひとり芝居という形態で創出できるのだろうかと訝るばかりであった。
西洋列強に取り囲まれ暗雲立ちこめる幕末。
日本を洗濯し、自らは自由人として世界の
海援隊を目指した天才・龍馬は天使の如く
大胆に、悪魔の如く繊細におのれの自由自
在な思考を行動で示した。この士魂商才の
コスモポリタンをどう演じきればいいのか。
いくら考えたところで舞台の幕は永遠に開
かない。強烈な個性には強烈な個性をぶつ
けるしかあるまい。勝海舟、西郷隆盛、そ
して高杉晋作。幕末の、大物揃いの小さな
ひとり芝居の時空の扉。さあ、開演です。
期日:
2004年1月31日(土)
●開場PM7:00〜 ●開演PM7:30〜
●入場料 前売\3,000 当日\3,500
場所:テアトルはこざき
福岡県福岡市東区箱崎1-28-17 筥崎金魂館2階
TEL /FAX 092-633-6862
http://www.teatro-hakozaki.com/index2.htm
E-mail:info@teatro-hakozaki.com

※テアトルはこざき案内図
(同サイトより抜粋しています)
◎地下鉄〜「箱崎宮前駅」下車 1番口より徒歩8分
◎JR〜鹿児島本線「箱崎駅」下車 徒歩4分
◎西鉄バス〜「米山町停」下車 徒歩3分
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