2003年新作第二弾「耳なし芳一」に多数お越し頂きまして誠にありがとうございました!


エーテル劇場 vol.22 中島淳一独り芝居 「耳なし芳一」 
●原作:小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)
●脚色・演出・主演:中島 淳一


「耳なし芳一」公演後の模様
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公演後(Quick Time形式:サイズ13.5MB 時間1分59秒)

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「耳なし芳一」あらすじ
今から数百年も昔、赤間関に芳一という名の盲の語りべが住んでいた。源平の物語を語るのが得意で、壇ノ浦の戦い
の段を語る様子は鬼神も涙を流すと言われたほどの名人であった。阿弥陀寺の和尚に芸を認められ、寺に住み込む
ようになった芳一はある夏の夜、奇妙な体験をする。その日は法事のため和尚が小僧を連れて出かけたため、寺には
芳一ひとり残されていた。暑い夜で盲目の芳一は寝間の前の縁側で涼をとっていた。そこに不意に足音が近づくと侍
らしき人のおごそかな声がした。何でも、たいそう身分の高い殿様がお忍びで壇ノ浦の古戦場を見物に訪れてらっし
ゃるが、その合戦を物語る芳一の名人芸のほどを耳にされ、ぜひ館にて語って貰いたいとおおせられているとの由。
芳一は侍の手に引かれて出かけ、大きな邸らしき中に招かれ、壇ノ浦の合戦を声を張り上げて語った。すると聞いて
いた人々はみな一斉に長い悲痛の嘆息を発し、やがて狂おしいまでに泣き叫んだ。その日から毎夜、真夜中になる
と侍が迎えに来た。異変に気づいた和尚の言いつけで寺男たちが後をつけると芳一がただひとり、雨の中で安徳天
皇の御墓の前に座って、壇ノ浦の合戦の段を大声で語っているではないか。次の夜、どうしても法事で出かけなけれ
ばならぬ和尚は、亡者たちから守るために芳一を裸にすると筆で体のいたるところに般若心経を書きつけたのだが!


「耳なし芳一」の初演によせて 中島 淳一
 数年前の夏、福岡公演の折、思いがけず大学時代の恩師、銭本健二先生がお見えになった。熊本での学会の帰
路という事だった。28年前、ゼミで受けた講義はロマン派の詩人バイロンやシェリーであったが、私が米国留学か
ら帰ってみると先生は島根大学に移られており、1983年、パリの街角で偶然に出くわすまで直に話しをする事もな
かったのである。その頃はすでにラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の研究に没頭されており、松江に根をはられた意
味がわかった。その後、時折手紙での音信はあったがよく考えてみるとパリ以来であるから18年ぶりの再会という
事になる。終演後、先生は黒ビールを片手にギリシャとアイルランドの二つの魂を持つラフカディオ・ハーンが何故
日本古来の宇宙観や風土に魅せられたのか。また、かつてNHKのドラマであのウエストサイド物語のジョージ・チャ
キリスがどれほどハーンをうまく演じたのか。妻、節子役の壇ふみが当時の日本人女性の姿をいかに見事に演じた
かなど、実になめらかに熱っぽく語られたのである。そして是が非でもラフカディオ・ハーンの怪談もの、特に「耳なし
芳一」を独り芝居でと力説された。昨年、奥様からの電話で、先生の突然の死を知らされた。奥様の先生への尊崇の
念と深い哀しみに満ちた声が透明な風となり私の中で渦を巻いた。 「耳なし芳一」の初演を熊本で行うのはラフカデ
ィオ・ハーンが旧制五高(熊本大学)で英文科を教えていた事があり、緑深い土地柄である事もさることながら、あの日、
熊本での学会の帰りという銭本先生からの勧められた作品の上演であるのも大きな理由のひとつである。
この作品の初演はいわば我が恩師へのレクイエムなのだ。
2003年3月


小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)1850〜1904
父はアイルランド人、母はギリシャ人。両親の離婚で4才で母と生別、7才の時、父が病死。
伯母に引き取られて、フランスの宗教学校で学ぶ。伯母の破産後、19才で渡米。数奇な運命
を経て、1890年、日本に来て島根県の松江中学で英語を教え、小泉節子と結婚。日本に帰
化した。さらに旧制第五高(熊本大学)、東京大学、早稲田大学で英文学を教えたが、日本や
東洋を深く愛し、仏教や日本古来の伝統、民話などをヨーロッパに紹介した。


期日:2003年4月26日(土)
●開場PM6:30〜 ●開演PM7:00〜 ●入場料\3,000
TEL 096-232-1842/FAX 096-232-5492
場所:Gallery Ether(ギャラリー・エーテル)
(熊本県菊池郡菊陽町久保田2844)

◎ご希望の方は4/24迄にご予約をお願いします。


●高速道路利用の場合:熊本インターより阿蘇方面に約6km左手
●空港利用の場合:熊本空港よりタクシーにて約15分


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